私は他人とブクマ数を比べてしまうタイプの文字書きです。
数を増やすことにこだわるのではなく、自分がだいたいどの位置にいるのかを把握するために見ています。
たとえば自分の作品のブクマが10あって、相手の作品のブクマが200ついてる場合。
自分の作品がマイナジャンルのマイナーキャラで、相手の作品がメジャージャンルのメジャーカプだった場合、20倍の差があっても気になりません。
しかし、同じジャンルの同じカプやキャラなのに、ブクマに差があった場合は気になります。
ジャンルは同じ、カップリングも同じ、実力にそれほど差があるようには見えない。
なのになぜ、ブクマに差がつくのでしょう。その場合の考え方・納得の仕方をご紹介するので、参考にしてもらえたら嬉しいです。モヤモヤが少しでも軽くなりますように。
もともとの閲覧数が違う
あなたがライバル視する、ブクマが多いAさんがいるとしましょう。
実力は同じくらいのはずなのに、どうして同じジャンル・同じカプでAさんのほうがブクマが伸びるのか。
その原因のひとつに、もともとの閲覧数があります。
ブクマには「これ好き」「あとで読もう」「応援しています」など色々な意味があると思います。しかしそういったブクマをしてくれる人に出会うには、まず見てもらわないことには始まりません。
閲覧してくれる人が多ければ多いほど、ブクマしてくれるチャンスが増えるというのは言うまでもありません。
ではなぜAさんは閲覧数が多いのでしょうか。
▼前ジャンルから引っ張ってきたファンがいる
Aさんの同人活動の期間が長い場合、前のジャンルからファンを連れてきている場合があります。pixivやTwitterで同じアカウントを使い続ける人にこの傾向があります。
Aさんがジャンル移動をしても、Aさんのフォロワーはよほどの理由がない限りフォローを外すことはありません。
すると、ジャンル移動をしたAさんの作品が自然とフォロワーのタイムラインに現れます。
Aさんの作品が好きなフォロワーなら自然と「Aさんが好きなら見てみようかな」と思ってクリックする可能性があるのです。
もちろんこの反応の仕方には個人差があり、中にはAさんがジャンル移動をしたタイミングでフォローを外す、ミュートをする等の行動を起こす人もいます。
しかし、好きだと思ってくれるチャンスも同じくらい多いのです。人の好みは簡単には変わりません。Aさんと好みが似ている人は、Aさんの移動先の作品にも興味を持つ可能性が高いのです。
前ジャンルでの積み重ねがあって移動してきたAさんと、アカウントを新しく作って1から活動を始めたBさんでは、スタート地点が違うのです。
▼一番検索が活発なころに既に作品を発表していた
pixivやTwitterで、積極的に検索がされるタイミングってどの時期だと思いますか?
私は全盛期になる直前だと思っています。
この作品面白い!このキャラ好き!このカップリングすごい!と思ったオタクは、感想、ファンアート、二次創作、色々なものを検索して探します。
ハマり立てのオタクのエネルギーは凄まじいものだという事は、全オタクが知る所と思いますが、そのエネルギーのままに検索をします。
つまり、人がたくさん検索しているということは、あなたの作品が閲覧されるチャンスでもあります。
ようは、このタイミングで既に作品がアップされていることが重要なのです。
一番検索が伸びるタイミングは、活動している人数が一番多い時期(全盛期)ではなく、実は全盛期に向かって爆速でジャンル全体の数字が伸びているタイミングなのです。
このタイミングのオタクは飢えており、選り好みせずとりあえず色々クリックします。この頃とにかくこのカプが見たい!なんでもいい!という人が一番多いのです。
そして彼らは、推し作家を何人か見つけて満足するのです。
ジャンル・カップリングが全盛期を迎え、ジャンルの外にいる人にもその知名度が広がってきた時には、界隈はものすごく盛り上がっていますが、じつは検索のエネルギーは落ちています。
ジャンルをのちに『全盛期』と呼ばれる数字まで押し上げる、そのエネルギーを生み出していたオタクは、ジャンルの数字が頭打ちになったころにはすでに推し作家を見つけ、何人か仲の良い相手を見つけ、落ち着いているのです。
人は満足すると怠け始める生きものですので、エネルギーを使って検索して探すということをしにくくなります。
なので、一番検索されているタイミングで既に作品をアップしていたAさんは、常に検索結果にその名を表示され、閲覧数を伸ばしていたのです。
見つけてもらえて、気に入ってもらえたら、そのままそれがフォロワー数やブクマ数に繋がっていくのです。
もちろん、全盛期を迎えてからも布教は行われますし、盛り上がっているからこそ参入してくる新規さんもいますが、恐ろしいのはこの時にはすでに界隈では神絵師・神字書きが現れているということ。作家ごとの数字に差が付き始めているということ。
ブクマ数の多い作品には自然と目がいくので、人目を引きやすいです。
多くの人にフォローされている人が目立ちます。なので、ブクマが多い作品はさらにブクマ数を伸ばし、グラフは尖っていき、他との差が広がっていきます。
ジャンルが盛り上がり、覇権ジャンルになったあとに参入したBさんがいたとします。
人も多いからと期待に満ちていますが、実はこの頃にはもう、界隈の皆さんは推し作家を見つけて検索をしにくくなっています。また、すでに多くの数字を持っている作家さんが現れているため、1から始めたBさんはまずは見つけてもらうところから努力する必要があります。
500とか、1000とかブクマを稼ぐ人がいる中、作品を発表するなら「埋もれないこと」が重要になってきます。
いくら界隈の人数が多くでも、皆が選り好みするようになってからでは思ったように数字が伸びません。
これが、実力に差がなくても数字に差がある理由のひとつなのです。
重要なのは、人が一番検索する時期にすでに作品が上がっていることです。
ですが、これは後からどうにかなる問題ではありません。時間は元に戻せませんし、Bさんはこのタイミングだからこそ出会いがあり、このジャンルにハマったのですから「もっと早くハマっていれば(数字が稼げたのに)」と落ち込む必要はありません。
すでに出来上がっている空気に飛び込むのには勇気がいりますが、だからこそできることがあります。彗星のごとく現れ界隈に新たな風を吹き込む存在になりましょう。
目立つ作家さんが何人かいるなかで活動を始める場合は、アピールや宣伝が重要になってきますから、地道にファンを増やしていきましょう。
それでも納得ができない場合、ブクマ数はクリア人数だと思おう
どうしても納得できない。Aさんと私は前ジャンルも同じだし書き始めた時期も同じ!なのにどうしてこんなに差があるの!?と思う場合、無理やり納得する方法があります。
それは、ブクマ数をクリア人数だと思うこと。
ブクマの数は、イコール評価ではありません。あくまでも「好きだと思った人の数」なのです。万人受けするものがブクマを伸ばすのは当たり前です。
なので、あなたの作品はニッチで人を選び、「好きだと思う人」が少ないだけなのです。そう、難易度が高いのです。
つまりあなたの作品をブクマした人は、その難易度の高さを突破した人なのです。狭き門をくぐった人なのです。
ニッチな性癖の作品や、注意書きが必要な過激な展開になるものが良い例です。
「私の作品は人を選ぶ作品なので、選ばれし者はご覧ください」という気持ちでアピールするといいと思います。
万人受けするものを書いて難易度を下げ、多くの人がくぐれる門にするのか。
人を選ぶが、選ばれし者たちには刺さる狭く深い門にするのか。
どちらが性に合うのかを考えてみるといいかもしれません。
まとめ:ブクマに振り回されないことが大事
まあこんだけ書いてもねえ、ブクマ欲しいですよ。たくさん数字もってる人は羨ましいですよ。私だってそうです。
ブクマ数がひとつの目標となり、意欲が増すひともおります。ブクマ数にこだわることが、悪いこととも思いません。
しかしブックマーク数には、天才でもどうにもならない力や、努力ではどうにもならない力が働いていることが多いです。
なので、あまり振り回されないことが大切です。他人や環境を変えることは難しいので、自分自身の考え方を変えましょう。どうにか納得する考え方を見つけ、少しでもモヤモヤを解消することが、楽しく創作する上で大切だと、私は思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
宣伝や人目の引き方についてはこちらの記事をどうぞ
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