オタク女の手帳

同人誌を出すタイプの女オタクの雑記ブログ。同人女の自己肯定感よ上がれ

私は同人小説のプロットをこうやって作っています!テンポよくサクサク読める物語の作り方!

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 人がどんな風に作品づくりをしているのか、メイキングを見たり知ったりするのって面白いですよね。

 ということで今回の記事では、自己流のプロットの作り方についてお話したいと思います。

 小説を書いてみたい方、プロットの作り方が分からない方、人のメイキングが見たい方はぜひ一つの例として参考にしてくださいね。

 

 私のプロットの作り方は、だいたいが『起承転結』に沿っています。

 他にもいろいろやり方はありますが、自分が一番「テンポがいい作品になるなあ」と実感しているやり方を紹介します。

 

 

イデア出しは真っ白な紙に手書きが良い

 

 ネタをメモったり、アイデアを保存しておいたりするのはスマホが便利ですが、いざ「よし話を書こう!プロットを立てよう!」と決めたらまず手書きでアイデア出しをするのがいいです。

 

 理由は主に二つ

・没になったアイデアも残ること

・紙面に自由自在に書けること

 

 手書きの場合、一度書いたことはずっと残ります。

 

 のちのち没にしたアイデアが生き返ったり、没にした部分から新たなアイデアが浮かんだりすることがあります。

 自分の試行錯誤の軌跡が残ることも、のちのち見返すと楽しいですよ。

 これがPCのワードソフトなどで作っていると、没案をバックスペースで綺麗に消しちゃうと思うんです。これでは、せっかく考えたアイデアが綺麗さっぱり忘れられてしまいます。もったいない!

 

 それから、紙に手書きをすると、余白に保留のアイデアをメモしたり、新たに出てきたアイデアを線を引っ張ってビュンと挿入したりもできます。

 行と行の間にちっちゃくメモを挟んだり、とにかく自由です。

 最初から全部PCでやるという方、一度手書きを試してみてください。

 ペンで文字を書くと、頭も働きますし良いですよ。

 

 私は手書きのぐちゃぐちゃなプロットを後でPCで清書し整理していますが、

 友人はぐちゃぐちゃなのが見ていて楽しいとのことで、紙のプロットを横に置いて執筆しています。

 

 

起・承・転・結にブロック分けをする

 

 短編ならプロットを用意せず、頭の中で組み立てていきなり本文を書き始めることもあります。

 ですが私は、しっかり書きたいこだわりのお話や、長編を書きたいときはプロットを厳密に組みます。

 長編でも読者に飽きさせずに最後までテンポよく読んでもらえる(と私が勝手に考えている)文章を意識するなら、起承転結型が分かりやすくてよいです。

 

 起承転結は、もともとは漢詩の構成を表している言葉ですが、小説や脚本の構成にも転用されていますよね。それぞれの役割については諸説ありますが、私は以下のように考えています。

……導入、設定、状況

……本題、展開(転に向かっていく部分)

……雰囲気が変わる、一番盛り上がる、一番書きたい

……結末、着地、締め、オチ

 それぞれのバランスは話によって変わりますし、一番書きたい部分が「転」ではなく「結」にあったりもしますが、だいたいこういう風にブロック分けしています。

 

 一番考えやすいのは、転や結ではないでしょうか。

 腐女子がよく言う言葉でいうと「サビ」ですね。音楽にたとえて、一番盛り上がる、盛り上げたい部分を表現したスラングです。何度でも言いたいくらい好きだからサビなんですよね(笑)

 

 最初から最後まで山場のない、落ち着いた静かな小説でも、一番伝えたいことや書きたい部分はあるはず。まずはそこを「転(サビ)」と決めましょう。

 

 一番書きたい部分「転」が決まったら、あとはそこをいかに盛り上げるかです。

 「どうすればそうなるのか」を考えれば、おのずと起と承が決まってくると思います。

 最初は舞台設定や登場人物の紹介、どんな事柄が起ころうとしているのかを説明するだけで充分だと思います。そして、一番書きたい「転」に向かって物語を展開します。

 そして、「どういう読後感にしたいのか」を意識して「結」を決めましょう。

 

 

具体例をみてみましょう

 

 ああしましょう、こうしましょう、と言葉で説明しても分かりづらいので、実際にストーリーに沿って説明してみます。

 自分が書いた同人誌を引っ張り出すのは恥ずかしいので、よくあるストーリーをご用意しました。

 少女漫画でもよくある感じですが、わたしは腐女子なのでどっちも男の子にしてみました。

 あらすじ

 Aくんは同じクラスのBくんに想いを寄せているが気持ちを伝えられずにいた。ある日Bくんに一通のラブレターが届き、Bくんが違うクラスの人に告白されてしまう。

 Bくんが違う人と付き合ってしまうかもしれないと焦ったAくんはBくんに告白する。

 実はBくんにも同じ想いでいてくれて付き合うことになりハッピーエンド。

 

 めっちゃよくあるベタベタな展開ですね(笑)これを起承転結に分けるとこうなります。

… 舞台は学校 AはBが好き

… ある日Bにラブレターが届き、送り主に告白される

… Bがとられてしまうと焦ったAが告白する

… Bと思いが通じ合って付き合うことになる

これを軸に、より詳しい内容を肉付けしていきます。

 

 

 起… 舞台は学校 AはBが好き

 例えば「起」には、どんな様子の学校か等の舞台設定や、時間帯や状況などを書き、AがBを好きだということの説明が必要になります。

 あとから「実は好きだった」と説明したい場合は、それにつながる伏線を仕込みます。

 

 承… ある日Bにラブレターが届き、送り主に告白される

 そして「承」は、物語が展開するために必要な流れを決めていきます。

 この話はBくんにラブレターが届くのをきっかけにAくんが焦る話なので、どんなラブレターなのか、送り主は? どういう状況でもらった? クラスメイトの反応は? などをどんどん膨らませます。

 ここで大事なのは『Bくんを取られちゃう、と思ったAくんの焦り』をどう表現するかですね。心理描写が大事になってくると思います。

 

転… Bがとられてしまうと焦ったAが告白する

 おそらく筆者が一番書きたいシーンで、読者も一番盛り上がってくれるシーンだと思います。気合いを入れて書きましょう。

 告白するシチュエーション、どんな言葉で想いを伝えるのか、Aくんの表情、Bくんの反応など、渾身の告白シーンを作り上げましょう。

 

結… Bと思いが通じ合って付き合うことになる

 実はBくんもAくんのことが好きでした。ハッピーエンドです。

 後日談があると読者は嬉しいですし、筆者も楽しいと思います。二人がどんなお付き合いをしているのかを、ちらっと見せて幕を閉じましょう。

 

 

起承転結の流れ、繋がりを意識する

 

 全体の流れができたら、物語を面白くする要素を各所にちりばめていきます。

 たとえば、ラストに「実はBくんもAくんが好きだった」という展開をもってくるなら、「起」や「承」に、BくんがAくんを好きそうな素振りを見せていると伏線になりますし、「実は好きでした」説得力が出てきます。

 

 転や結につながる要素を、起や承にちりばめておくと、読者は期待していたことがちゃんと起こる展開に満足しますし、物語に一貫性が出ます。

 

 出来事と、登場人物の感情をそれぞれ分けて並行させてプロットを作ると、感情の流れにも一貫性が出てくるのでお勧めですよ。

 

 

同人誌として美味しい部分をちりばめる

 

 話の全体像が出来上がったら、あとは小説に「好き」な要素をたくさん入れていきましょう。

 同人誌ですので、好きな要素をたくさん詰め込んで書いて良いのです。

 

 たとえば舞台が学校なら、登場人物の得意教科について言及したり、どんなお弁当を食べているのかを描写したり、夕暮れの教室のエモさを表現したりと、書いているあなた自身や読者さんの心を揺さぶる要素をたっぷり入れると楽しいです。

 

 各シーンにそういったこだわりポイントがちりばめられていると、書いてても、読んでても飽きません。

 

 物語の大筋には関係なくても、「●●くんがお母さんが作ったお弁当たべてるのかわいい」とか「●●くんの得意教科わかりみ~!」といった、意外なところに感想をいただけることがあります。

 

 告白シーンは屋上なのか、誰も居ない教室なのか、下駄箱の前で帰り際を引き止めつつなのか、そのあたりのこだわりも出していきたいですよね。

 

 こういった細かいこだわりを出していくと、たとえベタな展開でも、あなたにしか書けない、このジャンルのこのキャラクターじゃないといけない、特別な作品になっていくと思います。

 

 

自己流: 長編をテンポよく書くならもう4分割

 

 ここからは「なるほど」と思ってもらえたらやってみて欲しいやり方です。完全にわたしが考えやすい、プロットの作り方ですので「そこまではしなくていい」と思う人はいるかも。

 

 本題です。長編は、書くほうも読むほうも、途中で飽きてしまう危険があります。

 小説は長い方が好きだという読者さんも多いですし、私も小説の魅力は長編で発揮されると思っている部分があります。

 長い文章を退屈させずに読んでもらうためにはテンポよく読めることが、大事な要素のひとつになると思います。

 テンポの良さってどんな?って思うかもしれません。

 起承転結それぞれを、さらに起承転結に分割するとテンポがよくなる気がするので以下を読んでみてください。

 

 たとえば「 起… 舞台は学校 AはBが好き」の部分をさらに起承転結に分割します。

起 舞台設定の説明

承 どういう状況か

転 AはBが好きだという前提の説明

結 場面を切り替える描写等

 

そして、「 承… ある日Bにラブレターが届き、送り主に告白される」も四分割。

起 ある日Bの下駄箱にラブレターが

承 動揺するA クラスメイトの反応

転 昼休みにラブレターの主に呼び出されるB

結 さらに動揺するA

 

転、結も同じように…

転… Bがとられてしまうと焦ったAが告白する

起 Aの焦りがピークに

承 告白しようと決意し、AがBと話をするきっかけを作る

転 告白シーン

結 告白の結果

 

結… Bと思いが通じ合って付き合うことになる

起 後日談ですよ、という場面の切り替え

承 付き合うことになったAとB

転 どんなお付き合いをしているかの説明

結 未来の示唆・いい感じの締め

 

 必ず四分割しなければならないわけではありませんが、大事なのは「どのシーンにも重要なポイントを必ず入れる」ことです。

 どうでもいいシーン、必要ないシーン、書いててつまらないシーンは極力無くしていきましょう。

 物語が長くなると、展開が穏やかな部分がどうしても出てきます。ですが、ダレる前に「お?」と思う要素が入ってくると、読者はわくわくして読み進めてくれます。

 

 起承転結をさらに起承転結に分ける。そして、それぞれの「転」の部分で読者をひきつける要素を入れることを意識すると、テンポが良くなると私は思っています。

 図にするとこんな感じ。

 

 ・・●・ ・・●・ ・・●・ ・・●・

 

 つ、伝わりますか……?

 四拍子のリズムを意識して、プロットを立てるイメージです。

1、2、3、4、1、2、3、

起、承、、結、起、承、、結

 みたいな(伝われ)

 

 前述した、「全体に好きポイントをちりばめる」というのも、飽きさせずにテンポを良くする意図があります。

 

 ざっくり四分割した起承転結の「転」が一番書きたいところとはいえ、それ以外がつまらなくなっては台無しです。

 書いている人が楽しいものは読み手にも伝わります。

「一番書きたいところ」「書きたいところ」だけでプロットを組んでみてください。

 

 楽しいシーンしかない具体的なプロットは、のちの執筆を楽に、楽しくしてくれますよ~!

 

 

必ずしも起承転結でなくてよい

 

 私は分かりやすいので起承転結を意識していますが、必ずしもこれでなくてよいです。

 例えば論文なら、序論・本論・結論という構成ですし、脚本では三幕構成という構成で書くらしいですよ。

 

 心理描写が中心のお話なら、随筆のような形態をとるのも素敵だと思います。

 自分に合ったやり方、物語に合った構成を考えてみてください。

 

 分かりやすくお伝えできてればよいのですが!

 一人でも多く、文字書きさんが増えることを願っています!

 

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!