タイトルは言葉とリズム
こんにちはキダチです!
今日は二次創作同人誌のタイトルの付け方のお話。
マシュマロでご質問頂いたので、自己流ですがご紹介いたします!
私は二次創作の小説書きなので、小説書きさん向きの内容になるのかな、と思うのですが漫画の方や一次創作の方にも参考にしていただける部分があると思います。
目次
タイトルの型やイメージから決める
型というと難しく聞こえるかもしれませんが、『こんな感じのタイトルがいい』というざっくりとした雰囲気でOKです。
・カッコいい単語をひとつだけ使いたい
・分かりやすく長いタイトルがいい
・作中のセリフを引用してタイトルにしたい
などなど、いろんなイメージがあると思います。
そのイメージや型が思い浮かばなかったら、実際にある本や映画のタイトル等を参考にしましょう。
実際にある本や映画のタイトルを参考に
例えば東野圭吾さんの作品だったら…
・『秘密』『同級生』『片思い』などの1単語のシンプルなタイトル
・『ラプラスの魔女』『容疑者Xの献身』『プラチナデータ』などの2単語のタイトル
・『パラレルワールド ラブストーリー』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの少し長めの
タイトル
などなどいろんな雰囲気のタイトルがあります。
個人的に東野圭吾さんの作品で、タイトルが好きだなと思うのは『天空の蜂』ですね。内容はヘビーですが……。
オンライン書店や映画のまとめサイトを眺めているだけで、『こういうタイトルいいな』に出会えますよ。
著作権のあるタイトルをそのまま使ったら駄目なので、『こういうのがいい』の何となくのイメージ探しに活用しましょう。
時間があったら実際に書店へ足を運んで一周するのがおすすめです。
ネットで自分でクリックするよりも、たくさんの情報に出会えます。
〇〇っぽいタイトルがいい!
自分の作品の雰囲気がしっかり決まっているなら、その雰囲気やテーマに近い雰囲気の書籍からタイトルをつけるのもいいと思います。
たとえば『〇〇な人の7つの習慣』『〇〇までにしたい10のこと』など、エッセイや自己啓発本っぽいタイトルをアレンジしてみたり。
『〇〇図鑑』『〇〇主婦のアレンジレシピ』など小説以外の本のタイトルを参考にしたり。
『〇〇が〇〇で〇〇したら〇〇だった件』など、なろう系小説でよく見かけるあらすじをそのままタイトルにしてみたり。
実際によく使われている言い回しを利用すると、一気にタイトルっぽくなりますよね。
私はタイトルを口にしたとき、語感やリズムがいいと嬉しくなって、お気に入りのタイトルになります。
なろう系でよく長いタイトルがつけられるのは、小説投稿サイトの新着作品一覧という競争の激しい場所で、読者の目を引き興味をもってもらえるようにだそうです。
タイトルにあらすじをそのまま書くと内容が分かりやすく、求めている作品が探しやすそうですね。
私もPixivに明るい話やコメディなどライトに読めるものをアップする際は、内容が分かりやすいタイトルをつけることがあります。「AくんがBくんに告白するまでの話」みたいな感じです。
キャッチコピーや商品名にもヒントが
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実際にある本や映画のタイトルだけでなく、いろいろな商品の名前、その宣伝に使われているキャッチコピーにもヒントがあります。
・レモン〇個分のビタミン
・無料体験会のお知らせ
・1日分の野菜(伊藤園)
・いつか、あたりまえになることを。(NTTドコモ)
・安いクセして。(西友)
・Eat well,live well.(味の素)
などなど、挙げればキリがありません。
特にキャッチコピーは会社や商品の目標やテーマがギュッと詰まっているので言葉のセンスを学ぶのにとてもいいです。
タイトルに使う言葉を選ぶ
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実際にあるタイトルやキャッチコピーの中から、元ネタやお手本を探すのは簡単かもしれません。しかし問題は自分の作品にぴったりの言葉選びです。
何を基準に選ぶのか、どこから引用するのか、色々紹介するので何かヒントになれば幸いです。
自作品のテーマから言葉を探す
難しいけどやっぱりテーマに沿ったタイトルがいいですよね。
ピタッと当てはまる言葉が見つかったらとっても嬉しい。
あなたの作品のテーマはなんですか?
二次創作だったら、推しカプがくっつくまでの話や、箱推ししてる集団のオールキャラものが多いでしょうか。
恋愛ものなら恋愛に関する単語。
その中でも、出会いがテーマなら出会いに関する単語を。葛藤がテーマなら……別れがテーマなら……と、自分の作品と向き合ってどんな言葉が欲しいのかをイメージしましょう。
短編集・オムニバス形式なら『〇〇集』『〇〇アルバム』『〇〇詰め合わせ』『〇〇アソート』『〇〇セレクション』などいかがですか。
CDショップや銘菓店にもヒントがありそうですね。
作中のセリフを引用する
台詞をそのままタイトルにすることもできますし、アレンジしてタイトルにすることもできます。
例えば登場人物が突拍子もないことをするお話に「正気か?〇〇」とかつけてみるとか。
実際にあるセリフっぽいタイトルだと「魔入りました! 入間くん(西修さん作」とか「桐島、部活やめるってよ(朝井リョウさん作」とか「記憶にございません!(三谷幸喜監督の映画」とかが思いつきますね。
言葉はどこで探す?
タイトルの方向性と、どんな言葉が欲しいかが決まったら、あとは単語探しですね。
私はこれが一番難しいと感じています。でも、一番楽しい部分でもあります。
良い言葉に出会えると、お気に入りのタイトルができます。
類語辞典で探す
おそらく多くの人がお世話になっているであろう、類語辞典。
テーマが決まっている時に活用するといいですね。
葛藤がテーマなら『葛藤・類語』で検索するだけでいろんな言葉に出会えます。
タイトルを考えるとき、まずは類語検索から始めるといいかもしれませんね。
ことわざ・慣用句から探す
ことわざや慣用句はテンポや語感がいいので、タイトルに使うとおしゃれですね。
言葉を入れ替えればオリジナリティも出ます。
また、昔ながらの生活の知恵や教訓がつまっているので、テーマに沿ったものが見つかるかもしれません。
調べていたら、2015年ごろTwitterでこんなハッシュタグが流行っていました。
『#ことわざを一番ラノベのタイトルっぽくした奴が優勝』
あまり沢山投稿されてないっぽいのが残念ですが、眺めていたらとても面白かったです。
季語から探す
俳句に使われる季語には、季節をあらわす美しい言葉がたくさんあります。
作中の季節に合わせて選ぶと楽しいですよ。
普段使わない単語にたくさん出会えますし、検索サイトなども充実しています。
詳しいサイトだと、ひとつひとつの単語がどういう意味をもつか、についての例も開設されておりますので、比喩表現などの参考にもなりますよ。
※個人で運営されているサイトさんが多いので、リンクは控えます。
花言葉から探す
皆好きでしょう? 花言葉。公式グッズで推しがお花と一緒に映ってたら、何の花か調べるでしょう? 花言葉に一喜一憂するでしょう?
テーマから花言葉を検索してもいいですし、花の名前をタイトルにしてもいいと思います。
私は花言葉は作中で意識してタイトルには直接使わないのが好みです。もし花言葉に関連したタイトルにするなら、そのままではパッと見花言葉だとわからないくらいアレンジします。
花言葉以外にも、石言葉、誕生花、星座の物語など、小学校の図書館で図鑑をみるのが好きだった人なら、ピンとくる言葉が見つかるのではないでしょうか。
まとめ:普段から言葉あつめをしよう
まだまだ他にもタイトル付けのヒントが転がっているところは沢山あります。
いろんな場所を見て、いろんな言葉を探してみてください。
『この言い回し良いな』『このタイトルセンスあるな』『語感がいい』と思ったらメモしたり、心の語録に大事にしまったりしてください。
普段から言葉探しをしていると、タイトルだけでなく、文章やセリフ回しにも使える言葉がたくさん集まりますよ。
移動中に歌詞つきの音楽を聴いたり、ラジオを聴いたり、本を読んだりするのはもちろん、普段のお買い物中に商品名やキャッチコピー、店員さんが書いたポップにも注目してみてください。
まとめますと、私はタイトルを考えるときは、
・タイトルの型やイメージ
・使う言葉
の二つを決めて、合体させてタイトルを作ります。ざっくりしていてすみません。
それが簡単にできたら苦労しないですね。タイトルづくりって本当に難しいです。
あと、できれば作中でカッコよくタイトルを回収したいです。
参考になりましたでしょうか。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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