イナゴを自称してる人は意外と良いファンだったりする
マナーが悪いファンに現場を荒らされる、エアプ勢の二次創作がミスだらけで許せない。いろんなところで「旬ジャンルに飛びつくファン」が嫌われる傾向にあります。
今回はそのことについてお話します。
イナゴと呼ばれる人たちの特徴をまとめ、私なりにそれについての考え方をまとめたいと思います。
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イナゴと呼ばれるファンたち
特定の界隈における「イナゴ」 とは、流行っている作品やジャンルにすぐさま飛びつき、現場を荒らしていくファンのことを蔑して呼ぶ言葉です。
畑から畑へ集団で飛来し、作物を荒らして去っていく「イナゴ」という虫が由来の言葉ですね。
この記事では二次創作界隈に特化して書いていきますが、この界隈でもやはりジャンルイナゴは嫌われます。
流行っているジャンル(旬ジャンル)に飛びつき、グッズを買いあさったり、自分の理想の二次創作を探しては声を大きくして盛り上がったりします。
自分らだけで楽しむだけならいいのですが、グッズを売っているお店に迷惑をかけたり、二次創作の範疇を超えて公式に迷惑をかけたりするファンが多く悪目立ちするのです。
これからジャンルイナゴと呼ばれる人たちについての考えをまとめていきます。
しかしイナゴとは、あくまでもマナーが悪いファンのことを指す言葉です。
旬ジャンルを移動してはいても、マナーの良いファンももちろんおりますので、そこは勘違いしないようにしていきたいですね。
作品愛が第一
二次創作ファン界隈では、作品に対する一途な愛情というのが大前提としてあるような気がしています。
その作品に対する愛が深いゆえに、ジャンル移動に対する目は特に厳しく、二つのジャンルを行き来している人にも目を光らせる層はいます。
たくさんファンの集まっていた大手の二次創作作家が、ジャンル移動した途端、「ジャンルの切れ目が縁の切れ目」と言わんばかりに、ファンに一斉にそっぽを向かれるという現象も珍しくありません。
長く同じ作品を愛し、同じジャンルにとどまり、一定のクオリティの作品を生み出す作者が好かれる傾向にあります。
新しいものを嫌がり、安定を求める思考の人は、オタク界隈に限らずどこにでもいますよね。
そんな作品愛の深い人らが集まっているところへ、お金目当てに襲来するイナゴは、嫌がられて当然と言えます。
あまり公式にお金を落とさない
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イナゴファンの中には、公式にお金を落とさない人たちがいます。
主にゲームジャンルにおけるエアプと呼ばれる人たちが分かりやすい例だと思います。
もともとは、未経験者がまるで経験者のように語るような振舞いを広く指す言葉です。
二次創作のゲームジャンルにおいては、ゲームを買ってもいない、遊んでもいないのに二次創作をしたり、二次創作を読んだりする人たちのことを、エアプと呼びます。
お金を出してゲームを遊ぶという、作品ファンとして当然通るべきと思われているステップをすっ飛ばしています。
そのため、エアプは基本公式にお金を落としておらず、ジャンルや公式に貢献しておりません。
ゲームだけでなく、漫画作品においても、原作を買わずに二次創作を楽しむ層がいます。こちらも公式(原作)にお金を払っておりません。
逆に買い占めや転売が起きる
お金を落とさず無料で楽しめる範囲でのみ楽しむ層とは逆に、買い占めなどの過剰な購買行動に出る人もいます。
人気作品のグッズを買いあさったり、箱買いして推しキャラ以外のグッズを転売やトレードに出したりします。
トレードや金銭の発生する譲渡が悪いと言う話ではありません。
私も、ブラインド商品で当たった推し以外のグッズは人に譲ったり、交換したりします。
ここで嫌われるのは「推し以外いらない」「〇〇ちゃん以外は売ればいいや!」という発言を不用意にすることや、推し以外が当たった瞬間「いらね~」といった発言をすることです。その人にとっては推しでなくても、誰かの推しなのです。
また、個数制限のあるアイテムでも仲間を連れてきて買い占め、その場で開封式をしてゴミを散らかしたまま帰るなど、お店や公共の場に迷惑をかけると嫌われます。当然ですよね。
お金払ってるんだからいいじゃん!と開き直る人がいますが、そうじゃない、人に迷惑をかけているんですよ、と言いたくなるのです。
人に迷惑をかけると悪評が外にまで漏れ出し、これだから「〇〇ファンは」と良いファンまで一緒に非難される事態になりかねません。
知識の浅さによる間違いが多く、悪びれない
これは二次創作でよくみられることですが、イナゴと呼ばれる人たちはジャンル知識が浅い場合が多いです。
その人たちは、他の人の二次創作作品から無料で知識を得ている場合が多いように思います。また、すでに作者の主観が入っている二次創作から知識を得ているため、何が公式設定で、何が二次創作による味付けなのかの見分けがついていない場合が多いです。
キャラクターの名前の漢字を間違えるというのがよくある例で、さらには原作では男性なのに、二次創作で女性として描かれているものを先に見てしまい「女性だと思っていた」という例もあります。
「えっ、〇〇って男だったの!? 女の子だと思ってた!」という発言をした人を見たことがあります。二次創作から得た知識で勘違いをしてしまったと気づいたとして、なぜそれを堂々と発言できるのか、恥ずかしくないのかと私は思ってしまうんですがいかがでしょうか。
原作をしっかり読み込んでいないとわからない知識や、玄人でもよく分かっていないようなところは間違えても取り返しがつくと私は思っています。それに気が付いたり指摘されたりして、「しまった」「ちゃんと読み込まなきゃ」と思える人は大丈夫です。
嫌われるのは、堂々と間違えてそれを指摘されておきながら、「原作読んでないから仕方ないじゃん」と開き直り、悪びれない態度です。いや原作読めよ。
鬼滅の刃の冨岡さんとか、よく「富岡さん」って間違えられてますよね。
上のちょんはいらないのです。
私も最初間違えてしまい、友達に指摘されました。ごめんなさい。
それ以来、「富岡さんが推し!」って言っている人を見るとモヤッとします。
推しなら間違えないでくれ。余談でした。
テンプレ化した理想にどんな作品も当てはめていってしまう
これは私が個人的に嫌いな人たちなので、賛否両論ある気がしますが書いちゃいます。
いわゆるテンプレ腐女子と呼ばれる(私が呼んでいる)人たちで、自分の中で凝り固まっている理想のカップル像や、好みのカップル像に、どんな作品やキャラクターも当てはめてしまう人たちです。
ジャンルイナゴと呼ばれる人たちは、旬ジャンルに自分の好みに当てはまりそうなキャラがいる気配がしたら飛びつきます(あくまでイメージですが)
自分が崇拝している二次創作作家のジャンル移動先の作品を見たら、好みの男に出会ったとかよくある話。
自分の好みを前提にジャンルやキャラクターを探すことは悪いことではありませんが行き過ぎると自分の好みに極端に寄せて妄想してしまうので、公式設定は二の次になってしまう事態が起きます。
原作での性格がそれに近いキャラクターならまだ、二次創作による味付け程度の改変で済みます。
でも、公式の設定やもともとの設定をゆがめてまで自分の理想に当てはめてしまう人がいます。
それが悪いというわけではなく、その創作がジャンル界隈で爆発的に流行り、圧力を持ってしまうことが個人的にとても嫌なのです。
二次創作は基本自由にやるべきだと思うので、本当に個人的に嫌なだけなのですが。
あと、イナゴ関係なく、テンプレや理想に作品を当てはめて創作する人って、ジャンル移動しても書くものが同じなんですよね(私怨)ああ、あの人、前のジャンルでも同じこと言ってたな、とかよくありますよね(私怨)
イナゴも嫌われるが、イナゴ狩りも嫌われる
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私怨が出てきてしまったので、話をイナゴに戻します。
ここまで話してきた内容は、一般論に見えても多くの私怨が集まってできたひとつのイメージだと思っています。
ジャンル移動が悪いわけでもなければ、流行りに飛びつくことが悪いわけでもありません。グッズの大量買いも人に迷惑をかけていなければ責められません。
二次創作に関しては、テンプレだろうがエアプだろうが本来は自由です。放っておけばいいのです。
ですがイナゴという虫に例えた蔑称がある以上、イナゴは確かに嫌われる存在だと思います。見つけたら物申したくなるし、いなくなって欲しいと思うのが普通です。
しかし気を付けなければならないのは、自分が正しいと思い込んで、相手を過剰に非難する行為です。
間違っている人はもちろん、正しさを傘や盾にして発言する人も、言葉が強くなり、思わぬトラブルを生んでしまう可能性があります。
エアプが悪いと言ってその人の作品を拡散して非難したり、買い占めが悪いからといって開封式の様子を盗撮してネットで晒す。
そう言った行為は本当に「正しい」のでしょうか?
自分が正しい、相手が間違っていると思い込み、たとえそうだとしても、炎上の火種になるような行為は、他のファンの静かな怒りを買います。
ジャンルの外の人や、その作品を知らない人にまで「これだから〇〇のファンは」「〇〇の界隈、怖い」と悪いイメージがついてしまったら本末転倒です。
また、イナゴやエアプを狩るような行為が目立ってくると「あの界隈は新参に厳しいから入りづらい」「あの界隈、怖いから近づきたくない」というイメージが膨らんでしまい、ジャンルが衰退をはじめ、イナゴも元々のファンも去り、その後人がなかなか増えないといった最悪の状況になってしまいます。
イナゴが去ったあと、「今は本当に好きな人だけが残っているから楽しい」と思うかもしれませんが、それは更に新規の入りにくさを加速させ、限界ジャンル化し衰退するという未来が待っているかもしれません。
自分が正しいと思い込んでイナゴを軽蔑するうち、ジャンルが流行って飛び込んできた新規全員が憎くなり、新規と聞くや否やイナゴというレッテルを貼るような「認知の歪み」を引き起こさないように気を付けましょう。
まとめ:ビッグウェーブには乗ったほうが楽しい
ジャンルイナゴと呼ばれる人たちや、それを嫌う人たちによってジャンルがざわざわすることは、そこで平和にオタク活動を楽しんでいた人にとっては穏やかではない現象ですよね。
しかし、だからといって新しいものに手をだしたり、流行っているものに飛び込むことを怖がってはもったいないと、私は思います。
マナーが悪い人は許せませんが、フットワークの軽い人たちがいなければ旬ジャンルは形成されません。盛り上がっているところには、盛り上がっているなりの楽しさがあります。
同じところに長くいる人も、興味のあるものに次から次へと渡り歩く人も、皆が楽しく、お互いや公式を尊重しあってオタク活動を楽しめれば、それが一番良いと私は思います。
「わたしジャンルイナゴだからさ~」って自分で言っている人は案外「流行り」をもたらす良いファンだったりします。
イナゴが嫌われるのは、マナーが悪く、周りに迷惑をかけるからなのです。
作品に対する愛情、周りの人への配慮やマナーがあれば、ジャンルにいる時間は関係ないと私は思います。
古参も新規も、マナーを守って楽しくやりましょう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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