漫画や小説を読むときに「参考するぞ!」と意気込んで読む人はあまりいないかもしれませんが、読みながら「あ、この表現いいな」「この表現は〇〇的だな」と感じることがあると思います。
実は意識していなくても、読んだ作品や触れたものは、自分が書く作品に影響を与えていると思うんです。
この記事では、同人小説を書いている、いわゆる文字書きさんに、鬼滅の刃を読むことをお勧めしたいと思います。
私は漫画自体を楽しみながら、自分の創作にも取り入れたい参考になるところが多いなと思ったので、ここにまとめたいと思います。
自分が書くものをより豊かにするために、鬼滅の刃を是非読んで欲しい!
私は同人小説を書いているので、同人小説を書いている人に、鬼滅の刃を読んでみて!とおすすめする理由をご紹介いたします。
ちなみに筆者の推しはカナヲである。
漫画なのに小説っぽさもある!地の文のようなト書やセリフ
漫画・鬼滅の刃の作風・特徴は、なんといっても細かな心理描写と状況説明です。
セリフも長い、ト書も多い。テキスト量がとにかく多いんです。
最初は、「絵で表現できないことを文字にしているのかな?」とも思いましたし、「この作者は表現力が無い」という辛辣なレビューも見かけましたが、読めば読むほどこの表現、クセになってくるんです。
私は小説っぽいなって思いました。
漫画は絵で表現しなければならない、という暗黙の了解のようなものを打ち破っているとすら思います。
小説では、セリフ以外の地の文で状況や心理を説明しますが、漫画ではそれを絵で表現するのが一般的です。
キャラクターが嬉しい・苦しいと感じているなら、それは表情を描くことによって表現されると思います。
ですが鬼滅の刃では、人物がどうして嬉しいのか、どうして苦しいのかを、説明的だと感じてしまうほどの文章量でト書きにします。
たとえば1巻1話で、主人公の炭治郎くんが妹を背負って雪山を歩くシーンで、炭治郎の心の声で「息が苦しい 凍てついた空気で肺が痛い」と書かれているところがあります。
主人公が思っていることをストレートに書くなら「苦しい 痛い」だけでも十分に伝わります。ですが「凍てついた空気で肺が痛い」と書くことで、雪山の冷たい空気を吸い込んでしまう様子が想像できます。
また、画像を載せられないのが残念ですが、1巻の冨岡義勇さんとかすごいセリフ量ですよね。セリフも長ければ心の声も長い。アニメでは声優の櫻井孝宏さんが見事に演じ切っています。
鬼滅の刃は、基本的にセリフも心の声も長いです。
画は激しく動いているのに、心理描写部分は丁寧でとても静かです。
この読感も小説に似ている気がします。静と動が共存している感じ。
この作風は、ほかのジャンプ漫画ではあまり見ないのでは?と思っています。
漫画のいいところ、小説のいいところを両方兼ね備えているとも感じます。
なぜ、私が小説書きさんに鬼滅の刃をお勧めしたいかというと、この独特な読感を体感してみてほしいからです。
私は鬼滅を読んで、「説明的でもいいんだ」「心理描写はしつこいほうが感情移入できるな」と思いました。
自分が書く創作でも、地の文ではなく、あえて長い台詞で状況を説明させてみようかと思ったくらいです。
また、この作品がアニメになることによって、今度は動画と文章がたたみかけてくる感じを体感できます。うまく説明できないんですけど、一度見てみて欲しいです。
映像とともに文学的な表現も頭に入ってくる感覚、非常に面白いです。
鬼滅の刃、漫画のストーリー展開が面白いのはもちろん、創作の表現についても大変参考になった作品です。心と頭に創作をするための栄養が入った感じがしています。
続きも非常に楽しみです。好きなキャラクターはカナヲちゃんです。
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