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【追記あり】友人の同人小説が神絵師にパクられて頒布された話

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友人「ねえ、聞いてほしい話があんだけどさ」

私「なに?」

友人「私の小説、神絵師にパクられたわwwww」

私「はぁ?www」 

 

 

 先日、友人が同人活動をしているジャンルのイベントがあり、いわゆる「神絵師」さんのサークルで本を買いました。

 その本の内容が、友人がピクシブにアップしている小説と内容が酷似していたという事件がありましたので、そのことを記事にします。

 

1.事の経緯

 

 友人はとあるジャンルのカップリング(ここではA×Bとします)を小説にしており、pixivに掲載したり、同人誌を発行したりしています。

 今回問題となった漫画描きさん(ここでは神絵師と表記します)ですが、友人とお互いの作品を読んで感想を送り合う程度の面識があり、Twitterも相互フォローをしていました。

 

 友人が自分の作品が盗作されていることに気づいたのは、2019年7月のとあるイベントの時です。

 普段は感想を送り合う以外に連絡をとっているわけではなかったので、挨拶はせずに普通に同人誌を購入したとのこと。

 

 帰宅し、戦利品を読んでいたところ、例の神絵師さんから購入した本の内容が、自分の小説を漫画に焼き直したものだと気づいたそうです。

 盗作?と思いショックを受け、友人はしばらくそのことを封印して過ごしていましたが、ある日ふとしたきっかけで思い出して、私や他の友人に話しながら、徐々に怒りがわいてきたようです。

 

 盗作された作品は、友人が2018年2月にpixivに公開し、同年11月に同人誌にまとめて発行した小説のうちの1作品。

 それを翌年(2019年)の7月の本に漫画に焼き直されており、神絵師の力もあって結構頒布されていたようです。

 

 

2.友人の怒りと思い

 

 友人は少なからずその人の作品が好きだったため、どうして自分のネタで作品作りをしないのかと、そのプライドの無さに幻滅したそうです。

 

 絵が上手い人に作品を描いてもらえてよかったね、などとは到底思えないと言っていました。

 そりゃあそうですよね。

 

 ですが友人は、一言断りを入れてくれたら快くOKしたと思うとも言っていました。

 自分の小説作品を気に入ってくれて、それを漫画にしたいと声をかけてくれたなら、自分はこんなに傷つかなかったと。

 

 小説はどうしても、絵の上手い方の漫画と比べると手に取ってもらえる数は少ないです。

 それでも書きたいから書いた作品を盗作され、神絵師さんの力で大勢の方の手に渡るのを見るのは辛いですよ。

 

 訴えて、謝ってもらうなり炎上させるなりすることもできたはずですが、友人は「その人が筆を折ったら面倒なことになる」と今でもこの事を公表していません。

 

 ジャンルで人気を集めている神絵師さんを晒し上げてしまうと、ファンの方たちの怒りが友人に向くおそれもあります。

 同人界において、神絵師という人には味方が多いのです。世知辛いですね。

 

 盗作されたと思ったとはいえ、台詞などが全く同じというわけではなく、二次創作にありがちなネタ被りにも見えるので、「パクられた!」と大声で訴えるには迷うポイント(※)もあるそうです。(※このことについて記事の最後に追記しています。)

 

 また、あとがきには「かきたいと思っていたことをかけて嬉しい」というような文言があり、盗作をしたという意識が無いのかもしれないそうです。

 

 友人は自分が気にし過ぎなのか?とも悩んでいました。

 しかし、先ほども言いましたが、この神絵師さんと友人はお互いの作品を読み感想を送り合っていた経緯があるので、神絵師さんが友人の作品を読んだことがあるのは確かです。

 なにより、話の流れと作品の主軸となるテーマが全く同じなのです。


 友人の尊厳は傷つけられ、創作意欲を失ってしまい、このことをきっかけにそのジャンルと少し距離を置いています。

 ジャンルの空気を悪くするくらいなら、自分は何も言わずに距離を取ることが正解と判断したそうです。

 私だったら一言物申さないと気が済まないだろうなあと思ったので、この友人の判断は殊勝だと思いますし、尊敬します。

 

 神絵師さんが友人の作品を盗作したことによって、そのジャンルは友人という一人の文字書きを失いました。

 小さいジャンルなので、こういう事が頻繁にあると人が少なくなってしまうのが残念ですね。

 

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3.総括

 

 とにかく友人は、その絵師さんを晒して謝ってもらおうなどとは考えていません。

 しかし文章にすると冷静に見えますが、友人はかなり怒っています。

 そして友人の作品を盗んだ神絵師さんは、これからも同人活動を平和に続けていくのでしょう。

 友人の傷つけられた尊厳は浮かばれることは無く、時間が癒すのを待つだけです。

 

 友人や私がただ願うことは、オリジナル・二次創作にかかわらず「すべての創作する人は、他の人の創作物を尊重してほしい」という事だけだそうです。

 

 盗作が売れて嬉しいでしょうか?

 今一度、自分自身がなんのために同人作品をかいているのかを、考えてみたいですね。

 

 

後日談と補足

 

 友人のエピソードをかいたこの記事が、多くの人の目に触れていることを友人に話したら、「我慢してもやもやしてたけど、色んな人が意見を言ってくれてるのを見てスッとした」と言ってくれました。

 この記事を読んで色んなことを考えてくださった方、ありがとうございます。

 ご意見を見ていて補足しなければ、と思ったことを追記します。

 

 「カプのテーマが似通っただけでは、パクりとは言わないのでは?」というご意見を見かけました。まず。私がこの記事を書いたのは、この一件が盗作かどうか判定したいからではありません。

 そのことを踏まえて補足するなら、ジャンルの外の私から見ても「これはたまたま似たレベルじゃないだろう」というレベルに似ていました。

 話の流れはほぼ一緒、台詞などの細かいところは違うのですが、原作に登場しないオリジナルキャラクターが登場し、そのキャラクターによって話が展開するところまで同じです。キャプションに注意書きを添える程度には特殊な設定で、「よくあるネタ」ではないと私は判断します。

 

 友人が「私の考えすぎかなあ」と言って悩んでいるのは、「どこまで似ていれば盗作になるのか」というボーダーラインが曖昧だからです。

 さらに友人は「無意識で悪気が無いにしたって、この方は私にこの話の感想くださったんだよなあ~」とも悩んでいます。確実にこの神絵師さんは、友人の該当作品を読んでいるのです。

 同じジャンル、同じカプ、お互いの話を読んで感想を送り合っている仲という状況で、上記のレベルで似ている話を描いたことは、無意識で悪気はなかったにしても、迂闊だったのではと思います。

 

 後日談なのですが、友人はジャンルから距離を置いて数日後、その神絵師からTwitterをブロック→ブロック解除をされております。この件が原因なのか、友人がジャンルから距離を置いたのが原因なのかは、定かではありません。

 

 もう一度言いますが、私がこの記事を書いたのは、この一件が盗作かどうか判定したいからではありません。

 似たような経験がある方や、同人活動において何かしらモヤモヤしている人が、この記事を読んで考え、発言、議論し、消化するきっかけとなれば幸いです。

 

 たとえ二次創作だとしても、創作をする人が一人でも多く、自分の創作物にプライドをもち、人の創作を尊重する意識を持てば、このようなモヤモヤも少なくなるのではないでしょうか。

 

 最後に、友人は新しいジャンルで奮起して頑張っております。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

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