社会人でありながら同人作家でもあるので、
今日はこんな話題を。
同人小説に語彙力はいらない
同人誌を書いていると、
自分で「語彙力がねえ~」と
投げ出したくなる時があります。
自分の文章を見て、簡単な言葉ばかり並んでいると、
嫌気がさすこともあるでしょう。
しかし、私は長く同人活動を続けていて、
「実は同人に語彙力って必要ないのでは?」
と思うようになりました。
今回はそのことについて述べたいと思います。
そもそも「語彙」とは
まず語彙ってなんだ?って所からですが
「語彙」というのは、「語の総体」のことです。
分かり易く言うと用語集ですね。
「あの人は語彙が豊富だ」というと、
その人がたくさんの言葉を
知っているという事を表します。
最近では、「語彙力」なんて
ゲームのステータスっぽい言葉で
表されますよね。
語彙力がある=沢山言葉を知っている
と言う事になります。
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同人小説に語彙力は必要か?
ここまで当たり前のことを書きましたが
ここから考えたいのは、
「語彙力って、同人小説を書くのに必要か?」
という事です。
まあ、ぶっちゃけ必要です。
だって文章で人に何かを伝えるんでしょ?
言葉を知らないとどうにもなりません。
でも、そこまで気負う必要はない
とも思っています。
だって、難しい言葉を使ってどうするんですか。
どうしたいんですか。
読む人が知らない言葉を使って
意味が伝わらなかったらどうしますか。
同人誌は、本屋で売っている
プロの小説レベルまで
上手でなくていいのです。
趣味なのですから。
読み手に書きたいことが伝わり、
面白いと思ってもらえればいいのです。
難しい言葉を羅列して、
ただなんとなくカッコいいだけの
おカタい文章かいてませんか?
どんなに難しい言葉を的確に使っていても、
読み手が「読みにくい」と思って
閉じてしまえばそこまでです。
最後まで読んでもらえません。
大切なのは、読み手に
最後まで読んでもらう事なのです。
そして「面白かった」「よかった」と
思ってもらうことなのです。
だから、
「語彙力はそこまで必要ない」んです。
プロじゃないんですから。
求められるのは読みやすさ
同人誌に求められているのは
「読みやすさ」だと私は思います。
難しい言葉が出て来たり、
文法の間違いをしてしまって
読み手が首を傾げて引っかかったりすると
せっかくの文章のリズムが
止まってしまいます。
読み手がテンポよく読み進められるよう、
書き手も工夫する必要があります。
読みにくい単語はないか、
難しい漢字を使っていないか、
意識してみましょう。
しかし、「こんな言葉を知っている」
「綺麗な単語が使いたい」という
創作意欲もありますよね。
日常生活では使わない単語を使えるのも
小説の醍醐味です。
その時はもちろん使ってもいいんです。
是非使ってください。
シンプルな文章の中に、突然現れる美しい単語は、
重要なシーンで使うとより印象深くなると思いますよ。
趣味の創作活動はもっと気楽でいい
ここまで、同人の創作に
語彙力は必要ないと言ってきましたが
つまり何が言いたいのかというと
もっと気軽に創作していいんじゃない?
ってことです。
同人作家はプロではありませんから、
気負わずに書けばいいのです。
上手な素晴らしい文章を読んで、
わたしにはそんな語彙力がない、
そんな難しい言葉知らないって
尻込みする気持ちも分かります。
でも、こう考えてみては
いかがでしょうか。
「私の文章はバカでも読める」
バカは言い過ぎですが、
これ私が実際にいただいた感想が
元になった開き直りです。
「とても読みやすくて、
バカな私でも最後まで読めました」
と言われたのです。
この感想すごく嬉しいです。
他にも、色んな人から「読みやすい」
という感想を真っ先にいただきます。
「読みやすくて、最後まで一気に読んじゃいました」
って言われるんです。嬉しいですよ。
だって「読みやすい」って
「気持ちよく読めた」ってことでしょう?
「わたしの文章は読み手にストレスを与えない」
のだと、自信がつきました。
同人誌は、作品を作ることを
楽しむためのものです。
そして、その創作を人と
共有するためのものです。
人と共有したいなら、
人に読みやすい文章を書いて、
多くの人に最後まで読んでもらうことを
心掛けてみるのはいかがでしょうか。
気負う必要はありません。
知っている言葉で書けばいいんです。
あなたが知っている言葉は、
多くの読者さんが知っている
可能性の高い言葉です。
必要な語彙はあとからついてきます。
まずは第一歩、気負わずに
創作を楽しむところから
初めてみてください。
「私は語彙力が無いから、同人誌を書くことができない」
なんて思う必要はないのです。
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